ドイツ戦車

38t戦車 -ドイツ製よりも高性能なチェコ製を1/144で紹介


38(t)戦車は、もともとチェコスロバキア軍の戦車として配備が進められていましたが、1939年にドイツがチェコを占領した際に正式にドイツ軍の戦車となったものです。中小国のチェコ製でしたが、実は当時のドイツ軍の主力であったⅡ号戦車よりも優秀な戦車でした。どのあたりが優秀だったのでしょうか。1/144(144分の1)サイズの模型とともにその性能・活躍ぶりについて紹介していきます。

1/144(144分の一サイズ)の38(t)戦車

大戦初期の戦車らしく、無骨なスタイルです。まさに”帝国軍の戦車”という感じ!ハガレンやスチームボーイにでてきそう、、、やっぱりドイツ戦車はジャーマングレー!


38(t)戦車は1/144(144分の一サイズ)の戦車界隈では有名なマイクロアーマーで販売されたことがあるため一部のファンにとってはなじみの深い戦車です。ただ、発売から10年経っていて、生産数も少なかったため、手に入れることは難しいものとなります。

1/144 塗装済み完成品

アトリエインフィニティー製 1/144

アトリエインフィニティーでは、1/144の塗装済み完成品と、塗装なしキットの両方が販売されていています。特に、1/144の塗装済み完成品はキットのフォルム、塗装品質と申し分がなく、これまで見てきた1/144サイズの中でも1、2を争うほどの品質だと思います。唯一欠点をあげるとすれば、その塗装が少しはがれやすいので、ウェザリング等でメンテナンスが必要が場合があることでしょうか。ただ、これは経年劣化による点も大きいので仕方ないかな。。

アトリエインフィニティーではバラ売りで個々の1/144サイズの戦車を変えるため、お金があれば同じ種類の戦車をずらっと並べ、戦車師団なんのも作れます!(いっぱい集めたい、、、)


・1/144 38t戦車B/C型

・1/144 38t戦車G型

・1/144 38t戦車(装甲列車搭載用)

38(t)戦車の性能(スペック)

軽戦車にしては、ドイツ製のⅡ号戦車よりは優秀でした!大戦初期では標準的な性能と言えます。

火力 :★★☆☆☆
防御力:★★☆☆☆
機動性:★★★☆☆

火力

主砲は、大戦初期の標準戦車砲である37mm砲です。装甲貫通力は800mで44mm、500mで51mmです。これはポーランド軍の戦車や、軽戦車であれば撃破可能でしたが、ソ連やフランス戦車の正面装甲を相手にすると不十分ではありました(一般的に45mm+傾斜装甲で、これは垂直の60-90mm相当と言われている)。

防御力

最大装甲厚は25mmです。これは機関銃からでも撃破されかねないレベルで、かなり薄い装甲厚でした。大戦初期の主敵であるフランス戦車相手を想定すると、軽戦車であれば500m、中戦車相手だと1,300m先からでも撃破されかねない水準でした。ただ、さすがに1942年生産の後期型は装甲厚が50mmまで強化されます。

機動力

最高速度は42 km/hでした。軽戦車としえては標準的な性能と言えます。

38(t)戦車の戦歴

38t戦車は1939年に開戦したのポーランド戦から1941年開戦の独ソ戦まで、幅広く活躍しました!

ポーランド侵攻

38t戦車はドイツ軍の主力ではなかったものの、開戦時に100輌近く配備されていました。(※1)

※1:開戦時のドイツ軍の機甲戦力(実はⅡ号戦車よりも数が多いのはⅠ号戦車という訓練用戦車でした。。。)
I号戦車:1445両
II号戦車:1223両
III号戦車:98両
IV号戦車:211両
35(t)戦車・38(t)戦車:276両

その後、1940年3月のノルウェー・デンマークへの侵攻(通称ウェーザー軍事演習)でも、38(t)戦車は15輌のみが参加しています。

フランス侵攻

・フランス侵攻のため配備される38t戦車イメージ(1/144)

フランスでは、仏軍のオチキス(ホチキス)H35軽戦車やルノーR35軽戦車、フランス軍の37mm対戦車砲などと対峙することとなります。これらの戦車は正面装甲が傾斜した丈太いでかつ40-45mm(垂直で60-90mmに相当)であり、さらに38t戦車の主砲の装甲貫徹力は500mで51mmであるため、正面からはの撃破は困難でした。
しかも、実は、フランス軍は1940年時点で4,000輌近い戦車・機甲戦力を有しており、ドイツ軍よりも豊富な戦力でした。このような状況下でも、ドイツ軍はフランス軍を撃退することに成功します。フランス軍はドイツ軍と違い戦車部隊を分散配置していたため、Ⅱ号戦車をはじめ戦力を集中運用していたドイツ軍は各個撃破することができました。また、電撃戦により機動的に敵の裏側や側面を突くことができたため、連合軍を圧倒します。まさに戦術の勝利!

38t戦車はその後のバルカン半島の戦いにも参加します。

独ソ戦

さらに、独ソ戦が勃発した1941年でも、38t戦車はまだまだ第一線で使用されました。(なんと、38t戦車より性能が劣るⅡ号戦車ですら前線に配備されていたのだ。。。)
ソ連侵攻(バルバロッサ作戦)が開始された1941年6月の時点で623輌が配備されており、作戦に投入されたドイツ軍戦車全体の約20%を占めていました。


ただ、ソ連のT-34戦車を相手に太刀打ちすることが難しく、流石にこの時期からはメインの戦力としては使わず、残党の掃討や、偵察任務に従事しました。

生き残った38t戦車は自走砲等に形を変えながら終戦まで活躍することとなります。

<38(t)戦車A/B型>
全長:    4.56m
全幅:    2.15m
全高:    2.26m
全備重量: 9.725t
乗員:    4名
エンジン:  プラガEPA 4ストローク直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 125hp/2,200rpm
最大速度: 42km/h
航続距離: 210km
武装:    48.7口径3.7cm戦車砲KwK38(t)×1 (90発)
        7.92mm機関銃MG37

<38(t)戦車G型>
全長:    4.56m
全幅:    2.15m
全高:    2.26m
全備重量: 10.354t
乗員:    4名
エンジン:  プラガEPA 4ストローク直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 125hp/2,200rpm
最大速度: 42km/h
航続距離: 210km
武装:    48.7口径3.7cm戦車砲KwK38(t)×1 (90発)
        7.92mm機関銃MG37(t)×2 (2,700発)
装甲厚:   8~50mm

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