ドイツ戦車

1/144 エレファント重駆逐戦車 -ハイブリッドエンジンの最強駆逐戦車

エレファント重駆逐戦車は、ハイブリッドエンジンの先駆けであり、ガソリンエンジンで発電機を動かし、発生した電気でモーターを動かす仕組みで稼働した。しかも!火力、防御力ともに最高に高く向かうとこ敵なしの戦車でした。実際に、この戦車の戦歴ではすさまじい撃破数を出しています。

エレファント重駆逐戦車の性能(スペック)

火力・防御力ではではティーガーⅡと同等という化け物駆逐戦車です。これが1943年には戦場に出ていたとは、、、

火力 :★★★★★
防御力:★★★★★
機動性:★☆☆☆☆

火力

エレファントの主砲の71口径8.8cm戦車砲は、大戦中の戦車砲の中では最高レベルの貫通力でした。
具体的な威力としては、射距離1,000mで189mm(18.9cm)、2,000mで154mm(15.4cm)の装甲を貫徹でき、当時ほぼすべての敵戦車をアウトレンジから攻撃して撃破できました。たとえば、アメリカの主力戦車M4シャーマン中戦車の装甲は最大でも88mm、ソ連のT-34はの装甲は90mmであり、2km先からでも撃破可能でした。(しかも、上記は通常の徹甲弾での貫通力です。より強力なタングステン弾といわれる高速徹甲弾を使用した場合、射距離1,000mで245mm、2,000mで184mmの装甲を貫通できました。3km先からでも撃破可能です。)

防御力

最大装甲厚は200mmで、側面でも85mmの装甲を誇っていました。まず正面から抜ける敵戦車砲はそうそうなく、側面85mmもかなり接近しないと貫通は難しい内容でした。(側面装甲でさえ、主力のⅣ号戦車の正面装甲よりも分厚い、、)

機動力

火力・防御力に注がれている分、機動力は低めです。最高速度は30 km/hであるものの、整備された道路以外では15km/hでした。しかも、モーターの関係で直進に進むことが困難だったようです。

1/144 エレファント重駆逐戦車


小さいのでずらっと並べて、伝説の第656重戦車駆逐連隊や、第653重戦車駆逐大隊が再現できる!
1/144というサイズならでは!

エレファントの戦歴

開発の経緯

エレファントは当初「フェルディナント」と呼ばれていました。製作者がフェルディナント・ポルシェ博士であったためです(そう、あの自動車のポルシェは戦車も作っていたのだ。フォルクスワーゲンもポルシェが作った。) そもそもの開発の経緯としては、ポルシェさんがティーガーⅠのコンペで負けたにもかかわらず、すでに90輌近くが生産ラインに入っていたため、その部品が余ってしまい、急遽その部品で駆逐戦車に改造したのでした。
1943年に89輌のフェルディナントが生産されました。

クルスク戦・東部戦線


初陣はクルスク戦です。クルスクの戦いとは「史上最大の戦車戦」が起きた戦いで、ソ連のクルスク要塞線にドイツ軍が大兵力で攻勢を仕掛けました。その兵力は次の通り凄まじい数になっています。

ドイツ軍の戦力

開戦時
・歩兵 :780,900
・戦車 :2,928
・航空機:2,110
・大砲 :9,966

ソ連の反撃時
・歩兵 :912,460
・戦車 :3,253
・ 航空機:2,110
・大砲 :9,467

ソ連軍の戦力

開戦時
・歩兵 :1,910,361
・戦車 :5,128
・航空機:2,792~3,549
・大砲 :25,013

ソ連反撃時
・歩兵 :2,500,000
・戦車 :7,360
・航空機:2,792~3,549
・大砲 :47,416

ほんと、凄まじい数ですよね。。。

クルスク戦の開始時には89輌のフェルディナントが配備されていました。
ここで圧倒的な戦果を叩き出します!!
7月の開始時から1ヵ月で、ソ連戦車502輌と大砲約120門を撃破したのでした。一方で、フェルディナントは26輌稼働、24輌が修理中となっていました。つまり、40輌程度の損害でその10倍以上の戦果を挙げているわけです!
しかも、敵戦車から撃破されたフェルディナントはほとんどなく、撃破された大部分は空から降ってくる重砲弾が直撃して破損したものとなります。
(ソ連は合計で2.5万から4.5万の大砲が配備していたので、実際、現地は砲弾の大雨状態だったようで、、、)敵戦車との戦闘で損傷したものは、近距離から7輌のT-34と4門のZIS-3野砲の集中射撃で車体下部側面を撃ち抜かれた1輌だけでした。

東部戦線での活躍は続き、7月から11月5日までの戦果は次の通りです。

フェルディナント戦車隊の戦果

敵戦車582輌
対戦車砲344門
火砲133門
対戦車銃103丁
航空機3機(!?)
装甲車3輌
自走砲3輌

しかも11月25日には、たった2輌のフェルディナントが54輌もの敵戦車を撃破しました。

現地兵とハインツ・グデーリアンの評価も高く、最高かつ最強の兵器だと報告されています。

このときのフェルディナントは「どの距離から撃っても撃破できない」「見えたと思ったら次々戦車が撃破される」といった恐怖の駆逐戦車となったため、ソ連兵から畏怖の対象となりました。この戦い以降のドイツの対戦車車両はなんでもかんでも「フェアジナント」(フェルディナントのロシア語読み)と呼ばれてしまうほどに恐れられました。

エレファントへの改修

クルスク戦後、ロシアの大地からドイツ本土に後退した後(2,000kmも走ったのだ!)、残存していた48輌のフェルディナントの改修が行われ、この時に「エレファント」と改称さエレファント重駆逐戦車れました。そのままイタリア戦線に参戦します。

ここでも圧倒的な戦果を出し、1944年6月のローマ郊外での戦闘では、たった2輌のエレファントがアメリカ軍戦車30輌を撃破しました。

エレファントは大戦中故障や撃破で少しつつ保有台数を失っていき、1945年4月の終戦間際には4台が残るのみとなりました。(言い方をかえると4台も残っていた、、!)この残された4台はベルリン近郊での戦いに参戦します。

1/144サイズのエレファント

エレファントはその性能の高さからかそれなりに人気で、1/144(144分の一サイズ)でも多くの製品が出回っています。1/144という小さいサイズの割に作りやすいのもあるのかも。

1/144 塗装済み完成品

・ワールドタンクミュージアム製 1/144 エレファント重駆逐戦車

ワールドタンクミュージアムではVol1でエレファント重駆逐戦車を発売されていました。
ワールドタンクミュージアムは塗装の品質も良く(しかもはがれにくい)、形状も申し分がなく1/144の中では欠点が少なくておすすめのモデルです(ただし、今は発売が中止になっている泣)。Vol1と超初期のタイプであるため、塗装の質は他と比べて若干低めではありますが、それでもマイクロアーマーやエフトイズと比べて高いです。

1/144 エレファント重駆逐戦車
販売停止から10年経っているので、今は結構値上がりしているかも、、、

1/144 ワールドタンクミュージアムの中だと、これが一番塗装品質が高いです。

・1/144マイクロアーマー フェルディナント

マイクロアーマーでもエレファント(フェルディナント)が販売されていました。ワールドタンクミュージアム同様、品質高めで集めやすいです。

1/144 塗装済み組み立てキット

・1/144 エフトイズ エレファント

エフトイズは塗装済み組み立てキットを販売しています。完成品の品質はワールドタンクミュージアムと同じか、少し低い程度。

<エレファント重駆逐戦車>

全長:    8.14m
車体長:   6.97m
全幅:    3.38m
全高:    2.97m
全備重量: 65.0t
乗員:    6名
エンジン:  マイバッハHL120TRM 4ストロークV型12気筒液冷ガソリン×2
最大出力: 600hp/3,000rpm
最大速度: 30km/h
航続距離: 150km
武装:    71口径8.8cm対戦車砲PaK43/2×1 (50発)
7.92mm機関銃MG34×1 (600発)
装甲厚:   20~200mm

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