ドイツ戦車

1/144 Ⅱ号戦車 -訓練用なのにドイツ軍の主力戦車?

Ⅱ号戦車は急造品の訓練用にも関わらず、大戦初期のドイツ軍戦車隊の主力となった戦車です。Ⅲ号戦車とⅣ号戦車の生産が間に合わないため、代理で生産がされていたらそのまま大戦初期の主力戦車になり、結果としてドイツ軍の電撃戦を一番支えました。
ドイツ機甲師団創設の父、グデーリアンは後に「まさか訓練用戦車で大戦に突入するとは思ってもみなかった。」と語っている。

Ⅱ号戦車の性能(スペック)

Ⅱ号戦車はⅢ号戦車の生産がスムーズに進むまでの代打であったため、Ⅲ号戦車よりも低いスペックです。兵装は機関銃、防御力も37mm砲で撃破されかないほどで、これに乗せられたドイツ兵はたまったもんじゃない、、、

Ⅱ号戦車

火力 :★☆☆☆☆
防御力:★★☆☆☆
機動性:★★★☆☆

火力

主砲は2cm機関砲です。装甲貫通力は800mで24mm、500mで31mmでした。ポーランド軍の戦車や、軽戦車であれば撃破可能でしたが、フランス戦車やソ連戦車に対しての装甲貫通力としては不十分でした。唯一の救いは機関砲であり、連射ができることで、装甲をがりがり削って貫通させる方式をとることができることです。

防御力

最大装甲厚が35mmでした(超初期の装甲強化されていないタイプでは、たったの14.5mmだった)。側面をさらけ出すと対戦車ライフルで貫通されることもありました。(初期型なら正面からでも貫通された、、)

機動力

速度は、最高で40 km/hであり、主力戦車(と言っていいのかはあれですが、、、)としては標準的でした。速度は悪くないため、電撃戦・機動戦を効果的に行うことができました。

Ⅱ号戦車の戦歴

敵陣へ突入するⅡ号戦車隊イメージ(1/144サイズ)

ポーランド侵攻

Ⅱ号戦車はポーランド戦時には事実上の主力戦車でした。開戦時は主力となるべきⅢ号戦車は100輌程度しか配備されておらず、一方でⅡ号戦車は1,223輌も参加していました。(※1)

※1:開戦時のドイツ軍の機甲戦力(実はⅡ号戦車よりも数が多いのはⅠ号戦車という訓練用戦車でした。。。)
I号戦車:1445両
II号戦車:1223両
III号戦車:98両
IV号戦車:211両
35(t)戦車・38(t)戦車:276両

これは全参戦車両の半数にもなります。また、装甲が14.5mmの初期型が多く配備されていたため、勝ち戦なれど損害は大きかったようです。ある戦いでは、3時間の戦闘で、攻撃に投入した120輌のうち57輌を撃破されました。

Ⅱ号戦車の生産数よりも損害の方が多かったため、フランス進攻時でも数を充足させることができず投入車両数は1,092輌まで減っていました。(うち一部は北欧戦線に参加したたため、フランス戦には955輌が投入される。これは全機甲戦力の40%にもなる)

フランス侵攻

フランス侵攻時のイメージ(1/144サイズ)


フランスでは、仏軍のオチキス(ホチキス)H35軽戦車やルノーR35軽戦車、フランス軍の37mm対戦車砲などと対峙することとなります。これらの戦車は正面装甲が40-45mmであり、さらに主砲の装甲貫徹力は30mmであるため、Ⅱ号戦車では正面から太刀打ちできませんでした。
しかも、実は、フランス軍は1940年時点で4,000輌近い戦車・機甲戦力を有しており、ドイツ軍よりも豊富な戦力でした。このような状況下でも、ドイツ軍はフランス軍を撃退することに成功します。フランス軍はドイツ軍と違い戦車部隊を分散配置していたため、Ⅱ号戦車をはじめ戦力を集中運用していたドイツ軍は各個撃破することができました。また、電撃戦により機動的に敵の裏側や側面を突くことができたため、連合軍を圧倒します。まさに戦術の勝利!

Ⅱ号戦車はそのあとのバルカン半島の戦いでも主力の座を維持し続け、敵が連合軍が強力な戦車を繰り出してくる1941年になってからも第一線として、北アフリカ戦線に投入されました。

北アフリカ戦線

北アフリカを進軍するⅡ号戦車隊(1/144サイズ)


1941年には北アフリカに100輌程度のⅡ号戦車が輸送され、1942年になっても、チュニジアに派遣された機甲師団にⅡ号戦車が配備されていました。この時期にもなると敵戦車との戦闘ではまったく相手にならないほどの差が出ていました。しかも、特に北アフリカのような酷暑の地域では車内が温室どころか熱室となっていたようで、、、(そのため、これら北アフリカで使用されたⅡ号戦車は換気装置に改良が加えられ「Tp」(Tropisch:熱帯)型と呼ばれていた)

独ソ戦

さらに、独ソ戦が勃発した1941年でも、Ⅱ号戦車はまだまだ第一線で使用されました。
ソ連侵攻(バルバロッサ作戦)が開始された1941年6月の時点で各戦車大隊は20~25両のⅡ号戦車を装備していました。

ただ、流石にこの時期からはメインの戦力として考えるわけではなく、残党の掃討や、主力のⅢ号戦車・IV号戦車の側面援護などが主任務となっていました。

独ソ戦では、(当たり前ですが)ソ連のT-34中戦車やKV-1重戦車などに出会うと敗北が確定します。1941年6~9月の期間でのⅡ号戦車の損失は393両にもなり、さらに1942年の前半だけでも159両が失われました。。

生き残ったⅡ号戦車は自走砲等に形を変えながら終戦まで活躍することとなります。

1/144(144分の1)サイズのⅡ号戦車の販売情報

1/144 塗装済み完成品

Ⅱ号戦車は主砲が機関砲であるため、1/144サイズでの再現が非常に難しい戦車の一つです。

1/144 ワールドタンクミュージアム製

1/144であっても品質は非常に高く、塗装もはがれにくいためおすすめです。ものによっては値段もそこまで高価ではないので、ずらっと並べたい方には必見です!
この記事のトップ画像もワールドタンクミュージアム製です。品質が良い一方、発売中止から10年経っているので値上がりが懸念。。

1/144 Ⅱ号戦車F型

1/144 Ⅱ号戦車F型

1/144 マイクロギャラリースペシャルセレクション製

金属製で1/144塗装済み完成品を販売していている珍しいブランドです。金属製であるため壊れにくい一方、塗装が少しはがれやすいことがネックですね。ただ、素人の塗装よりは品質は高いです。1/144かつ金属製という難しい状況でもしっかりと再現がされています。

<Ⅱ号戦車(F型)>

全長:    4.81m
全幅:    2.22m
全高:    2.15m
全備重量: 9.5t
乗員:    3名
エンジン:  マイバッハHL62TRM 直列6気筒液冷ガソリン
最大出力: 140hp/2,600rpm
最大速度: 40km/h
航続距離: 200km
武装:    55口径2cm機関砲KwK30×1 (180発)
7.92mm機関銃MG34×1 (2,250発)
装甲厚:   5~35mm

最後に、、

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