ドイツ戦車

1/144 E-100 – 幻の最強戦車、もし実用化されていたら? –

1/144 E-100超重戦車

ドイツ軍が開発を進めていた幻の超重戦車、E-100です。実際に実用化されていれば(カタログ上は)無敵の戦車でした!

E-100は、E計画(Entwicklungstypen)と呼ばれたドイツ軍戦車の総合整備計画の一環として、E-75、E-50、E-25、E-10の戦車と同じく開発がされていました。

E計画とは、戦車の各種構成品を共通化し、重量ごとに戦車の標準化を目指すことで生産性を高めるものです。当時戦車の戦闘力が高まるにつれ、火力・防御力を上げるために車体重量がどんどん増加していきました。WW2当時は20-30tクラスの戦車が中心だったのが、終戦間際には50tクラスの戦車が繰り出されていました。E計画では、極力重量を増やさずに開発することも一つの目的となっていました。

その中でも、E-100はマウスと同等の性能を想定された中で標準化を図った超重戦車でした。

1/144(144分の1)サイズのE-100超重戦車

隣にティーガーⅡクラスの大きさを誇るE-75を置いていますが、E-100はこれを上回る大きさです。

大戦初期に活躍した2号戦車と比べてみても、、、これは大きいですね。1/144サイズだとスケース感を見失いがちですが、実際に見ると本当に大きいのだと推察されます。

1/144 塗装済み完成品

アトリエインフィニティー製

アトリエインフィニティーでは、1/144の塗装済み完成品と、塗装なしキットの両方が販売されていて、E-100もバリュエーションを複数揃えています。

特に、1/144の塗装済み完成品はキットのフォルム、塗装品質と申し分がなく、これまで見てきた1/144サイズの中でも1、2を争うほどの品質だと思います。唯一欠点をあげるとすれば、その塗装が少しはがれやすいので、ウェザリング等でメンテナンスが必要が場合があることでしょうか。ただ、これは経年劣化による点も大きいので仕方ないかな。。

お金があれば同じ種類の戦車をずらっと並べ、戦車師団を作りたいですね!

1/144 ドラゴン(マイクロアーマー)製

上の写真はドラゴン製のE-100です。塗装済み完成品としてケース付きで販売されています。1/144という小さいサイズでも、形状が綺麗なまま再現されています。塗装済み完成品ですが、本当によく見ると少し塗装が剥がれているあたりが気になる方には気になるかも。。。(近くで見て気づく程度)

E-100の性能(スペック)

強力な砲と、重装甲、しかも重戦車の割に機動性も悪くはありませんでした。(カタログスペック上では)実際に参戦していた場合、連合国軍にはかなり恐れられた戦車になったと思います。

E-100重戦車

火力 :★★★★★★
防御力:★★★★★★
機動性:★★☆☆☆

火力

主砲の150mm戦車砲は敵なしと言えるほど強力で、装甲貫徹力は1,000mで215mm、射距離2,000mで197mmもあり、さらに3,000m先からでも180㎜の装甲を貫通することができました。砲が当たりさえすれば3km先の、どの中戦車でも撃破可能でした。ソ連のIS-2重戦車でも太刀打ちができず、IS-3が出てきてやっと正面であれば防御可能というレベルです。
アメリカ・イギリス軍の戦車では到底太刀打ちできず、戦後に開発されたトータスやT28/29重戦車をもってしてやっと防げるといった形です。

防御力

車体の装甲厚は前面が200mm、側面が120mm、後面が150mmでそして砲塔はマウスのものと同等であったので200mmと推定されています。前面で200㎜の装甲厚であるものの、この装甲自体も傾斜しているため、垂直にした400mm分の防御力を誇っています。また、側面も60mmの追加装甲(スカート)が施されているため、実際には180mm分の防御力となっていました。これは正面はもとより、側面であったとしても貫通不可能なほど強力と言えました。
しかも、地雷に対する防御力も向上させるため、車体下面装甲の強化も行っています。その他にも、装甲の素材を強化したり、被弾してからの火力分散の安定化などの研究も進んでいました。
当時であれば、航空機の爆撃でしか撃破不可能な戦車となっていました。

機動力

重戦車にしては40km/hを出すことができたと資料にはあります。この通りであれば、中戦車にも負けない速度を出すことができる重戦車

E-100が1945年に開発されていた場合

対アメリカ・イギリス軍

西側の主力であったM4シャーマン等は簡単に撃破できたと言えます。しかも、シャーマンからE-100を撃破することはほぼ不可能でした。仮に、50mという接近戦で、かつ背後から至近弾を当てたとしても撃破できないほどの装甲をもっていました。
比較的火力が高いM26パーシング重戦車や、ファイアフライの戦車砲であっても、至近弾かつ後面を狙ってやっと撃破できるほどです。一方で、E-100の砲撃は当たれば装甲が貫通されてしまうため、まず平原であれば勝ち目はなかったと言えます。唯一戦えるとしたら市街戦で至近距離で戦闘を行うことでしょうか。

対ソ連軍

ソ連の主力戦車であるT-34-85や、IS-2重戦車では到底太刀打ちはできませんでした。西側戦車と同様で、撃破困難であり、かつ主砲を直撃すると撃破されてしまうためです。1945年秋以降に登場したIS-3重戦車であれば、装甲厚が最大220mmもあり、しかも被弾経路に優れた流線形で形であったため、主砲の攻撃を耐えることはできました。しかし、IS-3ではE-100を撃破するほどの十分な火力はありませんでした。

このように、連合国軍の戦車が相手であれば無敵と言える性能の戦車でした。

<E-100戦車>全長:    10.27m
車体長:   8.69m
全幅:    4.48m
全高:    3.29m
全備重量: 140.0t
乗員:    6名
エンジン:  マイバッハHL234 4ストロークV型12気筒液冷ガソリン
最大出力: 800hp/3,000rpm
最大速度: 40km/h
航続距離: 120km
武装:    38口径15cm戦車砲KwK44×1
36.5口径7.5cm戦車砲KwK44×1 (200発)
7.92mm機関銃MG42×1 (5,000発)
装甲厚:   40~240mm

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