イギリス(英国)戦車

1/144 チャーチル歩兵戦車 - 首相自ら開発を推進!首相は強かったのか? –

無骨な重装甲好きにはたまらない、チャーチル歩兵戦車です!イギリス製戦車の中でも評判がよく、終戦後も活躍した戦車でした。イギリスでは、足が速いが装甲は薄い”巡航戦車”と、鈍足だが重装甲である”歩兵戦車”の2つのくくりで戦車を開発していました。チャーチル歩兵戦車は後者の中でも最も優れていると言われている戦車です。

当時の首相(ウィンストン・チャーチル)が開発を推進したため、そのまま戦車の名前になりました。ちなみに、17ポンド砲を搭載した「スーパーチャーチル」も試作されたそうです。首相スーパーマン。

1/144(144分の1) チャーチル歩兵戦車

個人的にはイギリス戦車の中で一番好きです!1/144であってもこの重層感が良いですね。。。第二次世界大戦になってもなぜか第一次世界大戦時のデザインになっています。当時のイギリスはまだ第一次世界大戦の戦い方が続くと考えていたようで、、、

1/144の チャーチル歩兵戦車の販売情報

1/144 塗装済み完成品

アトリエインフィニティー製 

アトリエインフィニティーでは、1/144の塗装済み完成品と、塗装なしキットの両方が販売されています。

特に、塗装済み完成品はキットのフォルム、塗装品質と申し分がなく、これまで見てきた1/144サイズの中でも1、2を争うほどの品質だと思います。
お金があれば同じ種類の戦車をずらっと並べ、戦車師団を作りたいですね!

他にも、マイクロギャラリーでも1/144サイズで塗装済み完成品、しかも金属製で販売されています。(トップの写真もマイクロギャラリー製です)
ただ生産数は希少で手に入れるのは結構難易度高い。。。
マイクロギャラリー ミリタリーシリーズ チャーチル歩兵戦車 塗装済完成品

チャーチル歩兵戦車の性能(スペック)

チャーチル歩兵戦車はイギリス戦車の中でも重装甲の代名詞でした。防御力が高いため、兵士の損害も少なくなるからか、前線の兵士からの信頼も高いものだったようです。
ただ、他の歩兵戦車同様、速度は鈍足で、攻撃力も必要最低限といった形でした。

火力 :★★★☆☆
防御力:★★★★★
機動性:★☆☆☆☆

火力

チャーチル歩兵戦車のバリュエーションは8つあります。その中でも、多くのタイプで搭載された戦車砲は6ポンド砲か、75mm戦車砲です。
6ポンド砲では、1,000mで88mm、500mで100mmの装甲厚を貫通できました。一方で75mm戦車砲は1,000mで84mm、500mで93mmの装甲厚を貫通できます。
どちらの砲も、ドイツ軍のⅣ号戦車であれば十分に撃破可能で、パンターやティーガー相手だとかなり接近する必要がありました。

防御力

バリュエーションによっても異なりますが、基本的に最大装甲厚は152mmもありました。Ⅳ号戦車やティーガーⅠの戦車砲では貫通はほぼ不可能で、ドイツの主力戦車、パンターの戦車砲で600まで近づいてやっと撃破できるレベルです。
ドイツ最強の重戦車、ティーガーⅡの戦車砲では1km先からでも撃破ができました。

機動力

速度は、整地で20 km/h、不整地で13 km/hであり、戦車としては鈍足です。ただ、歩兵戦車というコンセプトなので、歩兵と同じ速度で支援ができればよかったため、そこまで気にはされませんでした。しかも、低速ですが坂を上る力は強く、他の戦車では登れないようなところでも歩兵と一緒に進むことができたためむしろ高い評価を受けていました。

チャーチル歩兵戦車の戦歴

CHURCHILL TANKS ON MANOEUVRES IN BRITAIN, OCTOBER 1942 (TR 214) Churchill tanks of A and B Squadrons, 43rd Battalion, Royal Tank Regiment, 33rd Brigade in line abreast wait to move off as squadron leaders and tank commanders discuss operations in the foreground. Copyright: © IWM. Original Source: http://www.iwm.org.uk/collections/item/object/205188290

チャーチル歩兵戦車の初陣は、ディエップの戦い(ジュビリー作戦)という、連合軍史上の作戦の中で最も意味不明な作戦に投入されてしまいました。北フランスの防備の薄い地域に上陸するも、6時間後にそこから撤退を予定しているとなんのための上陸なのかわからない上、戦力も不足していて、しかも酔っぱらったイギリス将校が作戦内容をパーティで話していたため機密がドイツ軍にだだ漏れでした。作戦中も事前のイギリス空軍の爆撃が「一般人に対し被害を与えることが懸念される」ため中止され、空挺部隊による海岸砲台の制圧も天候の不安定を理由に中止される、艦砲射撃もなぜか不十分であり、上陸前の支援それ自体も十分ではありませんでした。結果、連合軍は大損害を受け撤退します。
チャーチル歩兵戦車も30輌が参加しましたが、ほぼすべてが行動不能となります。ただ、その中で砲撃のよる撃破のなったのはたったの2輌のみで、そのほとんどはコンクリート防壁によって行動不能となったものでした。ここでも重装甲ぶりが発揮されています。

その後は、北アフリカ戦線やイタリア戦線などにおいて主に歩兵支援に投入されました。歩兵支援なので、戦車戦自体を経験することは少ないものの、歩兵にとっては重要な存在となりました。イタリア戦線ではドイツの超強力重駆逐戦車エレファントとも戦火を交えています。(この時は敵が強すぎるため撃破されました)
レンドリースとして、ソ連へも送られており、一部東部戦線にも参加しています。やはり重装甲なのでソ連兵の間でも評判は良かったようです。
また、チャーチル歩兵戦車の派生型(超大型な290mm砲を載せたタイプや、火炎放射型等)

<チャーチルMk.I歩兵戦車>

全長:    7.442m
全幅:    3.251m
全高:    2.489m
全備重量: 38.0t
乗員:    5名
エンジン:  ベドファード 水平対向12気筒液冷ガソリン
最大出力: 325hp/2,200rpm
最大速度: 24.94km/h
航続距離: 193km
武装:    50口径2ポンド戦車砲×1 (150発)
        3インチ榴弾砲×1 (58発)
        7.92mmベサ機関銃×1 (4,950発)
装甲厚:   15.24~101.6mm

<チャーチルMk.IV歩兵戦車>

全長:    7.442m
全幅:    3.251m
全高:    2.489m
全備重量: 39.626t
乗員:    5名
エンジン:  ベドファード 水平対向12気筒液冷ガソリン
最大出力: 350hp/2,200rpm
最大速度: 24.94km/h
航続距離: 193km
武装:    43口径6ポンド戦車砲Mk.IIIまたは50口径6ポンド戦車砲Mk.V×1 (84発)
        7.92mmベサ機関銃×2 (6,925発)
装甲厚:   15.24~101.6mm

<チャーチルMk.VII歩兵戦車>

全長:    7.442m
全幅:    3.251m
全高:    2.743m
全備重量: 40.643t
乗員:    5名
エンジン:  ベドファード 水平対向12気筒液冷ガソリン
最大出力: 350hp/2,200rpm
最大速度: 20.12km/h
航続距離: 193km
武装:    36.5口径75mm戦車砲×1 (84発)
        7.92mmベサ機関銃×2 (6,975発)
装甲厚:   19.05~152.4mm